13代目部長からのメッセージ

私達札幌平岡高校軽音楽部は東日本大震災が起きてから、被災者の方々のために何か出来る事はないかを考え、被災者の方々が復興に挑戦しているときに、共に何かに挑戦したいという想いから2011年5月から「Challenge for your smile」プロジェクトを立ち上げ取り組んできました。先輩たちは音楽機材を宮城県立気仙沼向洋高校軽音楽部に贈ったり、自分達の気持ちを込めたオリジナル曲を収録したCDを5県21校の高校に贈ったりしました。
 その取り組みをしているうちに、北海道に避難してきた被災者の方々でつくる被災者のための自助組織「みちのく会」に出会いました。
代表の方との話の中で「北海道にも多くの被災者がいて、一緒に生活をしている事をもっと知ってほしい」という言葉か印象に残りました。
そこで2012年9月から「みちのく会」を支援し、被災避難者について知ってもらう事を目的にチャリティーライブなどを実施してきました。
 そんな活動を知って、札幌の隣、北広島市在住の曽根さんから軽音楽部に連絡がありました。
曽根さんは震災のニュースを見ながら、助けたくても助けられなかったやるせない日々の思いを詩に綴っていました。それらの詩に曲をつけてほしいと依頼され、楽曲制作に取り組むことにしました。
 また、「みちのく会」が毎年刊行する手記にある曳地さんの「詩」に出会い、被災避難者の方の気持ちを伝えてみたいという思いから曲をつける事にも挑戦しました。
 そんな思いから生まれたこのCDを聴いて頂き、作者の方々の想いを伝えられたならなと願っています。
そして今なお震災の影響で辛い思いをしている人達を元気づけられたなら嬉しいです。
そして皆さんが1日も早く笑顔でいられる日が来ることを心よりお祈りしています。(2015年3月 13代目部長)