平岡祭 音楽室ライブ

私たちは音楽室ライブで引退で、トリを任されていました。ですが私はこれで最後なんだという実感はあまりありませんでした。
そして私たちのライブが始まり、1曲目の「マーマレード」を演奏したころには徐々に観客も集まり、みんなノッてくれて楽しい気持ちのまま終われるものと思っていました。
しかし演奏の途中で観客のジャンプでミキサーのアダプターの線が踏まれ断線してしまい、マイクが使えなくなるハプニングが起きました。私は演奏を止め、PAの方に近寄りました。顧問の先生に「生声でするしかない」と言われ、私は「これが最後なのだ」という実感が込み上げてきました。学校祭終了時間も迫ってくる中「絶対にこのままで終わりたくない」と思い、そして、そのまま1曲目を生声で歌い続けました。


ところがそんな私たちに部員やOB・OGのみんなが合唱のように一緒に歌ってくれて、観客も暖かくノッてくれとても嬉しかったです。
1曲目が終わった後、古いミキサーのアダプターを後輩が持ってきて、繋ぎ替えるとミキサーが使えるようになりました。
そして最後の曲「プロパティ」を歌い、お客さんは1曲目以上に楽しんでくれて、その嬉しさと安心感や感動やら色々なものが込み上げてきて、頭が真っ白になりました。
そのため2番では歌詞が口から出てこなくなりました。でも部のみんなが歌ってくれて、お客さんも温かく応援してくれて、感動のまま無事音楽室ライブを終えることができました。


本当に最後の最後にハプニングが起こりましたが、逆にそのおかげで思い出に残る最高のライブをすることができました。
そしてライブは自分達でやるだけのものではなく、いろいろな人たちの支えがあってできるものだということを強く実感しました。
ライブに来てくれ応援してくれたクラスの友達、先輩、親や先生、そしてライブを支えてくれた後輩のみんな、ありがとうございました。
そして何より今まで一緒に頑張ってきたメンバーのみんな、本当にありがとう!(10:1)