福島県でのボランティア活動をとおして

私はTeen's Rock in Hitachinaka を終えた後、北海道には帰らず福島県へ行きました。
姉がいる関係からぜひ「何かをしたい」という思いだけで向かいました。
福島県に着くと、まずいわき市の被災地の様子を見に行きました。
想像通り、TVで見る景色と、自分の目で見る景色とは全く違い衝撃を受けました。
震災から4カ月以上経って、瓦礫は無くなりあたり一面家の土台しか残っていませんでした。
形の残っている家は1、2軒しかなく、ほとんどが流されてしまったことがわかりました。
次に被災された方々の話を聞きに行きました。
話を聞いた被災者のほとんどの方は身内の人や隣人が津波に飲み込まれて亡くなったと言っていました。
津波は突然来て、数分で多くの命を飲み込んだと語っており、津波の恐ろしさを教えられました。
しかし被災者の人たちはこんな大きな被害があったにもかかわらず、すごく前向きで復興への熱意を持って活動していました。
大切なものを多く失い、絶望の中から這い上がり希望へと繋げようとするその姿勢に感動しました。
次に被災者の方々へ歌を歌ってきました。
どんな状況でも、みんなで声をだして一緒に歌うことは楽しい気持にしてれます。
僕らの歌を聞いて少しでも元気がでた人がいるなら、とても幸いなことです。
このような体験の中から、「音楽の力」を改めて実感し、音楽を人のために活かしていきたいと心から思いました。
私は自分の奏でる音楽で、一人でも多くの人々に生きる希望や夢、優しさ、愛、悲しさや嬉しさ、そういったものを届けたい。
そして傷ついた人の心を癒す音楽をしていきたいと思うようになりました。
被災された方々と触れあえた時間は短く、何か力になれたかはわかりません。
自分に何ができるか分からずに行ってみた被災地ですが、なぜか自分が勇気づけられたり、感動したり、色々と考えさせられる機会となりました。
まだ何もできない自分ですが、被災された方々の生活が少しでも早く取り戻すことができるよう心より願い、祈っています。(クロアン)