The6th Music Recvolution 高校生大会

夢の達成はゴールではない。1つのステップである。
今年もこの大会に出場した。
今回は3年生で、軽音楽部として最後の出場となったのでいつもとは気持ちの持ちようも違っていた。
この大会で3年生は軽音楽部を引退する。
それもあり僕たちを含めた3年生は、この大会に様々な想いを持って臨んだことと思う。
大会が近づくにつれ表にはださないものの、ふつふつとやる気が溢れてきた。
当日はリラックスした面持ちで開場入りした。リハーサルを終えると外へ出て本番まで、それほどシリアスになることなく楽しい時間を過ごした。

      ScRAMble                          NAVVY                        KAGE。           KNOCKS

大会が始まると一気に緊張感に包まれた。他のバンドを見るとどんどん緊張してくる。
それはメンバーからも伝わってくる。出番が近づき、舞台袖で全員で気合いを入れる。
自分はいつも、やるしかないから変に考えずに思いっきりやるように言い聞かせることを心がけている。
そしてついに自分達の出番。
ステージに立ち、自分達の思いが見る人に届くようにと想いを語る。
この1曲にかけるんだと強く念ずる。
ドラムから曲が始まる。
見る人全員に届け、届けと精一杯演奏した。
演奏が終わると観客から大きな声援が鳴った。
なんだか感動して涙がでそうだった。
そうやってすべてのバンドの演奏が終わった。

       NOBU                           Ru:kiss                            THE STRIZE

そして結果発表を迎えた。
正直ステージの上で最高の演奏をして気持ちよく終われたので、結果はなんでもいいと思っていた。
とは言いつつ気にしていないというと嘘になる。
優秀賞には同じ平岡高校軽音楽部のTHE STRIZEとRu:kissの名が発表された。
そして残すところグランプリだけとなった。
メンバー全員で手を合わせて祈った。
エントリーナンバー14、と呼ばれた瞬間全員抱き合い歓喜に浸った。
この上ないほどの喜びだった。
ついにずっと目標にしてきたZepp Sapporoへの出場が決まった。
目標がどんどん達せされていく。
だがこれはゴールではなく、また新しい大きな目標のためのステップだと思っている。


今までたくさんのことを経験した。
この結果は軽音楽部での2年間半の集大成だと思う。
何度挫折しても続けようと思えるかで結果は変わる。
そして今思えるのは感謝ただひとつ。
まわりの支えてくれる人のおかげで続けられたことを忘れてはいけない。そして忘れられはしない。
軽音楽部に入って僕の人生は変わった。一生音楽にふれていたいと思えるようになった。
そしてまだまだ叶えたい夢も大きな目標もある。だからこそこれからも続ける。
KNOCKSはなくならない。(KNOCKS)