NLA ナキワラ 春ライブ 〜東日本大震災復興支援チャリティライブ〜

ナキワラは今回も昨年に続き、東日本大震災復興支援チャリティーライブとして行われました。
当日はライブ関係者様の働きかけのおかげでたくさんの観客が見に来てくれました。
募金活動も順調に進み、チャリティーライブとしては大成功と言えるでしょう。
今回のナキワラライブも、非常によい環境の中で行われました。
会場も去年と同じクラップスホールでしたし、何よりも音響関係が素晴らしかったです。
PAの方々へのバンドメンバーからの評判も良好でして、リハーサルの時点で満足感が抑えきれないほどでした。
あのような素晴らしい環境で演奏できたことは、本当に自分たちの糧になったと思います。


しかし、一方であまり良くないことも目立っていたように思います。
出演者たちに与えられたライブの時間は、1バンドにつき準備・後片付けを含め10分でした。
この長さだと、手際よく準備・後片付けをするのはもちろんのこと、相当短い曲でないと10分以内に2曲演奏するのは困難です。
時間をオーバーすると、後の出演バンドに迷惑がかかることも考えられます。
僕たちはその点を踏まえて演奏する曲を1曲に減らすのが妥当な対策だと考え、代わりに曲のイントロに演出用のアレンジを加えて演奏することにしました。
これは妥協策であり、僕たちにも2曲演奏したいという気持ちは当然あったのですが、その気持ちを抑えました。
それなのにライブの出演バンドの大部分は2曲を演奏し、そのほとんどが時間をオーバーするという事態が起こりました。
挙句、後半の出演バンドは時間がない趣のことを伝えられ、時間短縮を促されたのです。
ライブのことを考え1曲にし、行動した人たちがライブを楽しむ余裕をなくすというのはおかしな話だと思います。
そんな中、僕たちに限らず、平岡高校軽音楽部の出演者たちは皆いろいろな工夫を凝らしたりして10分をオーバーしない配慮ができていました。
これは当然のことですが、当然のことの積み重ねで良識のある行動の出来る人間に育っているんだなと感じました。


また、顧問の先生からは「たとえ1曲であったとしても、このチャリティライブの趣旨を十分に伝えられる素晴らしいライブでした」と言っていただきました。
軽音楽部も部活であるからには、たくさんの人の支えのもとで活動が成り立っています。
人と関わる上で最も基本的なことの1つとして、常識人であることが大切であることを今回のライブで再認識しました。
これからも、この軽音楽部には周りに流されず良識のある部活であって欲しいですし、個人としてもそうでありたいと思います。
NLAのスタッフの皆さんお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
最後に今回のライブを通して東北の皆さんのために、何か1つでも役に立てたなら嬉しいです。
そして来ていただいたお客さんに、東北では未だに震災に立ち向かっているんだということを再確認してもらえたなら何よりです。(For earth)